■フタバの歴史・第10話

■フタバの歴史・第10話 (2004.07.31の日記より)

 平成9年にこの学習機器を使った教室は辞めて今のスタイルに戻れた。
かれこれ7年間かかった。

 平成9年から一対一の個別指導はやめた。しかし一斉授業だけでも物足りなさを感じていた。そこで考えたのが勉強会。これは塾生を対象に無料で実施した。講師も入れて教室内を循環しながらわからないところを教えていくスタイル。無料という事もあるがなかなか評判は良かった。今の勉強会は『ヒロミ先生』がひとりひとりの個別学習ファイルを考案してくれ、中3生などは40人くるひとりひとりに完全に対応している。これは彼女の几帳面なところが光り輝いてみえる所だ。

 もうひとつ、平成9年頃から漢字検定などに力を入れるように務めた。『塾に通ううちに検定も受けるようになって、なんだかやる気がでてきたようだ…』そう、お母さん方に思ってもらいたいという思いも多少あった。

そして平成10年3月に小学3年生の幹夫が新小学4年生として入塾してくる事になった。僕は保護者と塾長のふたつの立場に立つ事になった。塾に送り出す身であり、塾生として迎え入れる身となったのだ。

 幹夫の通塾カバンも直樹の通塾カバンも僕が一人でイトーヨーカドーまで行って買ってきてあげた。


        だんどん、あそんでね。…



 帰りが遅い僕に平仮名だけで何枚も紙に書いてくれた。今でも僕の机の透明ラバーの下に大事に取ってある。その幹夫が塾に来るのだ…

 『チビはかわいい奴だな…』と思いながらも何年も深夜の帰宅。
おそらく小学校低学年だった頃は、なんでお父さんは夜に家にいないのかと思ったと思う。現に小学2年生の頃に聞かれた。


    『なんで中学生は、夜に塾にいくの?』と。


  幹夫が塾に通うようになり、僕は変わっていった…続く…

                    2004.07.31



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